MLBの現在地 Part2

前回のブログ(https://raloopy.hatenablog.com/entry/2018/04/03/193132)では、野球の本場アメリカでのMLB離れについてお話した。

 

 少し話題を変えて日本に目を向けてみよう。NPBが創立されたのは、1936年で、MLB創立の60年後になる。現在のNPBの人気は、プレイの質が向上しプレイがよりエキサイティングになったこと、またその中で数々のスター選手が生まれてファンを魅了させてきたおかげであろう。更に、野球の本場MLBに習い、NPBが改善を続けてきらからだ。

 

例えば、交流戦である。元々オールスター期間や日本シリーズでしかみられなかったリーグの異なるチーム同士の戦いを毎年全チーム分観ることができるようになった。また ポストシーズンクライマックスシリーズ)の導入も大きな変化だった。クライマックスシリーズの導入前は、シーズンの終盤で一位のチームが決まってしまえば、残りは消化試合のような形になってしまい、主力選手も温存される。それではファンもわざわざ球場まで足を運んだり、テレビ観戦したりしなかっただろう。しかし今ではクリマックスシリーズがあるために、シーズンの順位争いが最後まで目を離せなくなった。時にはシーズン3位のチームが日本シリーズ進出、日本一の栄冠をつかむ「下剋上」まで生まれた。日本プロ野球の発展は、もちろん全てではないが、MLBという先輩から学び新しいことを導入してきたからこそなしえたのだ。

 

 その野球の母国アメリカでMLB人気にかげりが見えてきたのは寂しいし、日本のプロ野球としても対岸の火事ではなくなるはずだ。同じものを続けていれば、人は飽きる。つまり変化がないとファンは離れていってしまうのだ。MLB全体として、また各チームレベルでも、ファンを呼び戻すべく色々な手を講じているし、その努力を続ける中で、また新しいアイデアが生まれてくるのだろう。一方、日本のプロ野球も、チーム独自のサービスを考えて、ファンに球場まで足を運んでもらう努力をしている。日本プロ野球人気の底上げのためには、それらの活動をさらに発展させることは不可欠だ。

 

 日本・アメリカの両方でもっともっとプロ野球NPBMLB)を盛り上げていってほしい。お互いがそれぞれ努力を続け、双方向で情報共有・改善していくことでアメリカ・日本関わらず世界中で「野球」が発展していくだろう。